未然防止10則

未然防止活動において、やるべきこと、やってはいけないことを10則にまとめました。

(1)  自社の製品・サービスと顧客に対して、正直であれ。

 ・正直さは信頼を回復させる。ウソの上塗りは泥沼化する。
(2)  1人で決めるな。チームワークを尊重せよ。
 ・ミスしても、チームワークで、実害のあるトラブルを回避できる。
(3)  ミスした当事者の本音・言い訳を聴け、正当化せよ。
 ・ミスした当事者の本音・言い訳にこそ、根本原因のヒントあり。当人への叱責は真実を曲げてしまう。
(4)  トラブル発生時、犯人捜しではなく、原因探し
 ・トラブルを起こした当事者を犯人扱いして、責任を押し付けるのは、最悪の対応。
 ・原因探しに徹すること。
(5) 「おかしい」「何か変」と感じたら、声を上げよ。
 ・おかしなことに1回、口をつぐむと、黙ることに慣れてしまう。そうなったら終わり
だ。
(6)  業務執行と業務監査の機能を分離せよ。業務監査を担う人材を育てよ。
 ・業務監査を担う人材は、自社製品の知識より、中立的な立場で、リスクに気付く感性が必要。
(7)  コスト・納期より品質を優先せよ。
 ・自社の論理より、顧客を尊重せよ。コスト・納期は、品質確保が大前提。
(8)  周知徹底に価値はなし。
 ・根本原因を追究せず、表面的な原因から、対策の周知徹底を叫んでも、モグラたたきを繰り返すだけで、再発は止まらない。
(9)  謙虚であれ、おごるなかれ。
 ・過去の失敗を謙虚に振り返ることが大切。
 ・「当社では失敗はない」というのは、失敗に気付いていないだけ。
(10) プロセスよければ、結果はついてくる。プロセス重視。
 ・「結果良ければすべてよし」は、間違い。
 ・手段(プロセス)は結果を正当化しない
  (結果が良かったからと言って、その手段が正しいとは限らない)。
 ・無策の無事故は偶然に過ぎず、再現しない。