企業は、リスクと全く無縁というわけにはいきません。自社が抱えるリスクを理解し、いざという時にきちんと対応できることが、企業としての信頼や安定した経営につながります。今回はリスクマネジメントとは何か、そしてリスクマネジメントにおけるPDCAの重要性について説明します。
リスクマネジメントとは、リスクに対して備えをしておくことを指します。リスクには、災害など発生自体をコントロールできないリスクもあれば、不注意や操作ミスなど事前に対策を講じておけば発生を防げるリスクなど、様々なものがあります。
リスクから受けるダメージを最小限にするために、一つひとつのリスクにしっかりと対策を練っておくことが大切です。
リスクへの対応には、次の四つのアプローチがあります。
リスク回避とは、物事を実行することで得られるメリットと失敗してしまった時のリスクを比較し、安全な選択肢を取る方法です。
例えば、新サービスを始めることになった時、プランA・プランBのどちらで売り出すか会議になったとします。プランAを取る時のリスクがあまりにも大きい場合、失敗するリスクの少ないプランBを取ってリスクを避けるのも一つの選択肢です。
物事をスタートさせる前にリスクを洗い出しておくこと、代替案に切り替える決断。この2つを頭に入れておくことで、リスクの発生確率そのものをゼロにすることもできるのです。
リスク移転とは、リスクを自社ではなく他社に任せる対策のことです。例えば、リスクに備えて保険に加入すると、リスクが顕在化した時には保険会社がリスクへの対応を行います。これは「リスクを保険会社に移転している」と言えます。
リスク低減とは、リスクの発生可能性を下げたり、リスクが顕在化した時のダメージを小さくしたりするような対策を言います。
例えば、特設サイトの公開やゲームアプリの配信を行う際、ユーザーからのアクセスが集中し、一時的にサーバーがダウンしてしまうことが考えられます。そういった事態が考えられるのであれば、あらかじめサーバーを増設しておくことでリスクを低減することができます。
リスクがあることを理解していても、あえて受容するのがリスク保有です。リスクが顕在化してもダメージが軽微であると考えられる場合や、対策が見つからない場合に取られるアプローチです。
リスクマネジメントの具体例を交えてご紹介させていただきました。事業を経営するにあたり、リスクは必ず付いてくるものです。そういったリスクに対する判断力を磨くには、リスクマネジメントコンサルタントの利用や、講座・セミナーへの参加もおすすめです。
未然防止研究所では、管理職向けの講座・セミナーを開催しております。ご利用いただいたお客様の声もサイト内でご紹介しておりますので、ぜひご参考ください。
PDCAサイクルはリスクマネジメントにおいても重要な役割を果たします。
Planの段階では、リスクを丁寧に洗い出すことが大切です。次に抽出されたリスクを評価し、優先順位を設定します。高い順位のリスクから未然防止策を立案します。その際、未然防止策を確実に実行するために、その対策の一つひとつに対して、期日と責任者を明確にします。
未然防止策を実行します。予期せぬ別の業務が飛び込んできたら、1人で決めず上司を交えてチームで業務の優先度を決めます。チームワークで、リスクへの未然防止策の実行が後回しにならないようにしましょう。そして、実行の障害となる抵抗勢力を作らない対応も必要です。
実行したからと言って安心はできません。未然防止策がリスクに効果を発揮しているのか、その有効性を検証します。もし未然防止策を実行したにも関わらずトラブルが発生した場合、未然防止策の内容を振り返ります。また、リスクに気付けずトラブルが発生した場合、なぜリスクに気付けなかったのかについても、振り返ります。
Checkで発見された課題への改善策を立てていきます。未然防止策が有効でなかった場合とリスクに気付けなかった場合は、その根本原因を追究して、改善案を策定し、次回のPlanに反映します。
この活動がやりっ放しにならないようにするために、PDCAはとても大切です。このサイクルを何度でも回すことで、リスクマネジメントの活動が進化していきます。
リスクマネジメントに関するコンサルタントなら、未然防止研究所にお任せください。未然防止研究所では、トラブル・事故のメカニズムを解明することで、「再発防止」だけでなく「未然防止」のためのコンサルティングを行います。
コンサルタントは、不具合の再発防止・未然防止活動の指導、安全管理のセミナー・研修、顧客クレーム対応など、多数の実績を積んでまいりました。リスクマネジメントにお悩みなら、是非コンサルタントへお気軽にお問い合わせください。
「なぜ人はミスをするのか?」のページでは、部下のミスを未然に防ぐための対策をご紹介しています。管理職のリスクマネジメントに役立つ内容となっていますので、ぜひこちらの記事も併せてチェックしてみてください。
未然防止研究所 代表の林原 昭と申します。部下の失敗やヒューマンエラーによるトラブルの後始末に多くの時間を費やしていませんか?私はそんな方々に、トラブルや事故を未然に防ぐための実践的な方法を提供する専門家です。「再発防止」「未然防止」をセットで実行いただくことで、企業にさまざまなメリットが生まれることを実感していただくために、リスクマネジメントの講座・研修セミナーやコンサルティング活動を積極的に行っています。
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概要 | リスクマネジメントコンサルタント【未然防止研究所】では、企業の業務上のトラブル・事故ゼロを目指し「未然防止」の普及活動に取り組んでおります。長時間労働、残業、人材不足、生産性向上などの様々な問題に関する働き方改革セミナーや管理職研修、顧客クレーム対応に関するセミナー、リスクマネジメントや安全管理に関するセミナーなど様々な企業研修やコンサルティングを行っております。内容や費用に関してなど、お気軽にお問い合わせください。 |