私たちの周りで起こるトラブル・事故の原因は、人のミス(ヒューマンエラー)であることは、専門家のなかでも定説になっています。ミスとは何かを考える前に、私たちの身近で経験するミスを見てみましょう。
なぜ、ミスが起こるかについて、人間の習性と脳のクセという視点で解説します。
ミスが起こる要因の1つとして、人間の心の歪みがあります。 ここでは、なぜミスが起こるかについて、心理学の視点から解説します。
ミスを如何にして、撲滅するかについて、2つの視点で解説します。
ミスの原因は1つではありません。私たちには、ミスを誘発する様々な要因があります。そのすべてを解決していくことは簡単ではありません。...
みなさんは、この事実をご存じでしょうか。厚生労働省が毎年公表している人口動態統計によると、過去20年以上、不慮の事故死が毎年約4万人です。 不慮の事故死とは、病気でもなく、自殺でもない理由で、1分1秒前まで元気だった人が、突然命を絶たれるという極めて理不尽な事案です。
再発防止と未然防止が混同されています。ここでは、まず「未然防止」について、定義します。
再発防止と未然防止は、「似て非なるもの」です。再発防止は、過去に起こった事故やトラブルと同じことが2度と起こらないように対策することです。一方、未然防止は将来起こるかもしれない事故やトラブルの発生を未然に防ぐための対策です。
未然防止は、トラブルや事故の発生そのものを封じ込める極めて有効な考え方ですが、多くの企業では十分に根付いていません。その背景には、次のような要因があります。
未然防止では、問題解決力が求められますが、必要な知見・経験は多岐にわたります。ここでは、項目の紹介に留めますが、第4章以降で、解説します。さらに詳しく知りたい方は、書籍、ネットおよび専門家から情報(知見)を習得し、それを実務で活用して、経験値を高めてください。